昨年の7月頃から毎日家に来ていた野良猫が今日も来ません。もう三日になります。いままでにも二日来ないことがありましたが、三日は初めてです。一日や二日来ないときはたいがい足を噛まれて怪我をしています。足を引きずりながら、ピョコタン、ピョコタンとゆっくりやってきます。この様なときは目ヤニも多く出ています。怪我の原因はすべて喧嘩で相手は茶虎デブと灰色デブです。どちらも飼い猫とみえてひとまわり大きい猫です。この二匹が交替でいじめています。この辺の縄張りで一番強いのはどうやら毛のつやがよい灰色デブのようです。二番目が茶虎デブです。仮称シロはかなりランキングが下のようで、この前も雌ネコに無視されていました。
このネコが何処に住んでいるのか知りませんが、いつも裏の家の方へ歩いて行きますので、恐らくその家の納屋あたりがねぐらではないかと思っています。いまごろ痛くて動けないのでしょうか。心配です。このノラの正式な名前はまだありません。そのときの気分でシロ、チビ、チャバ、猫シロシなどと呼んでいます。猫シロシは私がヒとシの区別がつかないからです。いまだに意識しないと飛行機がシコウキになったり、肥料がシリョウになります。ですからヒロシやヒロコのような名前もいやです。昨年の8月からスーパーでキャットフードを買ってきて与えていますので、いまでは半ノラ状態になっています。それでもいまだになついていません。さわろうとすると凄い形相になり、逃げます。
もう三日も来ませんと内田百閒(うちだ ひゃっけん) の気持ちがよく分かります。内田百閒はご存知と思いますが小説・随筆家で作品に「ノラや」などがあります。黒澤明監督の映画「まあだだよ」でも有名です。